青い鳥 ブログ 

のーぷらんブログです  

青い鳥(2)

チルチル・ミチルの兄妹が次にたどりついた国は、真っ暗でやさしい「夜のとばりの国」でした。夜の精が、世界を闇でやさしく包んでいる国です。

闇は優しい。すべてを覆って、すべてを隠してくれているのです。

博学なパンの精が教えてくれます。

夜のとばりの国の門番に「青い鳥」の話を聞きます。

「青い鳥はここにたくさんいる。なにしろ、夜の精が夜のとばりでやさしく包んでいる。闇はすべてを覆い隠し、私たちは嫌なものは全部みなくて済む。ここは安心して幸せに暮らせる国なんだよ」

ミチルはうれしそうに話をきいています。

「青い鳥がほしいいの。おばあさんの孫のために」

「そこの扉のひとつひとつに青い鳥はいるよ。だけど誰も開けないよ。開けるなんて恐ろしい。今のままで十分幸せだからね。」

門番は言います。

「どの扉を開いてもいいけど、一番先にあるあの月の文様の入った大きな扉だけは開けてはいけないよ?」

 

チルチルとミチルはパンの精や犬たちが尻込みする中、ひとつずつ扉を開けていきました。

最初の扉をあけると、幽霊が飛出しました。

夜のとばりの国の門番たちは一斉に逃げ出します。

でも帽子のダイヤの光にあてると、ただの影にすぎませんでした。

「病気」「戦争」「恐れ」「不安」・・開けてよいと言われた扉を開けてみましたが、全部、開けるとただの影にすぎませんでした。

そして、青い鳥はいません。

 

「全部いなかった。もうやめようよ。」ミチルは泣き出しました。

「あの最後の扉を開こう」

チルチルはミチルの静止を押し切り、扉をあけました。

すると、そこの扉の部屋には、何千、何万もの青い鳥が飛んでいるではありませんか!

「やった!!」

チルチルとミチル、パンの精、犬猫たちは、青い鳥をたくさん捕まえました。

 

「さて、おばあさんのところに帰ろう」

意気揚々と「夜のとばりの国」を出たとたん・・たくさんの青い鳥たちは死んでしまいました。

また、もどり、たくさん捕まえました。しかし、「夜のとばりの国」から出て、日にあたると青い鳥たちはぐったりして死んで消えてしまうのです。

何度もくりかえしました。

「もうやめよう」ミチルは泣き出しました。

チルチルも今度は従いました。

チルチルとミチル、パンの精、犬と猫一行は、「夜のとばりの国」を後にしました。